2016年9月9日金曜日

オステオパシーの話③

お久しぶりの投稿になります。

気づけば2ヶ月も経ってしまっておりましたね……


さてさて、前回はオステオパシーの考え方、その中でもオステオパシーにおける主要な4原則について述べました。

今回はそれを踏まえ、さらに詳しく、なるたけ分かりやすく解説していきたいと思います。

まずは前回のおさらい、主要な4つの原則を。


・身体は1つの単位(ユニット)である。

・身体は自己治癒力を持っている。

・構造と機能は相互に関与している。

・合理的な治療は上記3つの原則に基づいて行われる。


こんな感じですね。

ここからさらに、臨床にどのように生かしていくのか、等を説明していきまする。

前回人の身体は“膜組織”によって全身がつながり、組織同士の連結やネットワークを形成していると書きました。
そして、この膜組織があることにより、実際に問題がある箇所から離れたところが悪くなることがあり、また、膜組織を介して内臓や脳にまで働きかけることができることもお伝えしましたね。

このことは、

オステオパシーは痛みや不調の根本的な問題を取り除く治療である!

ということに関与しています。

膜組織が影響を与え合い、本当に悪いところから離れたところに症状がある場合(それがほとんどですが)、痛みや不調のあるところばかりを扱っても対症療法に過ぎず、治療効果は期待できません。

そこでオステオパシーでは、原則の1を踏まえ、症状があるところだけを診ることはせず、人間の身体を1つのユニットとして考え、頭のてっぺんから手足の指一本一本に至るまで全身を評価・治療の対象とし、痛みや不調を引き起こしている根本的な問題=“真の原因”を見つけ出し、それを取り除いていきます!

そうすることで、原則の2番目にある“自己治癒力”が高まり、身体各部が協調し、人間の身体がもつ様々な機能、システムを安定させるホメオスターシス(恒常性)が正常に働くようになり、全身が調和のとれた状態へと導かれていきます。

さらに、全身を診て根本的な問題を取り除くということは、原則の3、構造を整え、機能を回復させることでもあります。

例えば、不調の原因が昔受けたおなかの手術の影響だったとします。その場合、手術痕や周囲の癒着を解消し、骨盤や腰椎、内臓の可動性を正常化することは構造を整えることであり、その結果、腹部を通っている動脈、静脈ともに流れが良くなる、神経の働きが良くなる、というのは機能を回復させることになります。


つまりオステオパシーとは、


身体を1つのユニットとして考え、全身を評価・治療し、根本的な問題を取り除くことで構造と機能を正常化し、自己治癒力を引き出す治療である!


ということでございます。

おわかりいただけましたでしょうか?


なんとなくは伝わったかな~、と思いますので今回はここまでにいたします。

次回はオステオパシーの実際。について書きたいと思います。

オステオパシーで何を用いてどこにどのように身体にアプローチしていくのか、どんな治療法なのか、そのためになにが必要なのか、などなどをお伝えできればいいなと思っております。

次は2ヶ月も空かないように気をつけますので、どうぞ懲りずに読んでやってくださいまし。


それではまたm(_ _)m

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